意表を突く
「意表を突いた発言」などのように使う「意表を突く」という言葉。
「意表を突く」は、音読みで「いひょうをつく」と読みます。
「意表を突く」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「意表を突く」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
意表を突くの意味
「意表を突く」には次の意味があります。
・予想外のこと、考えてもいなかったことをしかけて驚かせる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「意表を突いた発言」は「予想外の発言」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その代わりにテレビの番組を提供するという意表を突くやり方を採った。
(出典:倉橋由美子『アマノン国往還記』)
・乗邑の口をついたのは、しかしながら意表を突いた驚くべき言葉である。
(出典:松井今朝子『辰巳屋疑獄』)
・大した力ではないのだが、意表を突かれた彼女の体がそのまま倒れていく。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第12巻』)
・娘が意表を突かれたような顔をし、すぐに警戒と怒りをあらわにして言った。
(出典:冲方丁『天地明察』)
・まさかそんなことをされるとは思わず、意表を突かれたのである。
(出典:吉野匠『レイン外伝 仄暗き廃坑の底で』)
類語
・奇をてらう(きをてらう)
意味:わざと普通と違っていることをして人の注意を引こうとする。(出典:デジタル大辞泉)
・度肝を抜く(どぎもをぬく)
意味:ひどくびっくりさせる。肝をつぶさせる。(出典:デジタル大辞泉)
・突飛(とっぴ)
意味:並み外れて風変わりなさま。また、あまりにも思いがけないさま。奇抜。(出典:デジタル大辞泉)
・奇抜(きばつ)
意味:きわめて風変わりで、人の意表をつくこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・トリッキー
意味:奇をてらったさま。(出典:デジタル大辞泉)