恐る恐る
「恐る恐る扉を開ける」などのように使う「恐る恐る」という言葉。
「恐る恐る」は、訓読みで「おそるおそる」と読みます。
「恐る恐る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「恐る恐る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
恐る恐るの意味
「恐る恐る」には次の意味があります。
・恐れからひどく緊張して事を行うさま。(出典:デジタル大辞泉)
「恐る恐る」とは、怖がりながらも何か行動をすることを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのうちに老人が出て来ましたので、私は恐る恐るお訊ねいたしました。
(出典:国枝史郎『娘煙術師』)
・警備に追われる理由はないが、両手を挙げて恐る恐る廊下に踏ふみ出した。
(出典:喬林知『今日からマ王 第9巻 「地にはマのつく星が降る!」』)
・そこでちょっと間をおいて、また彼女の娘のことに恐る恐る話題を戻した。
(出典:フィッツジェラルド/佐藤亮一訳『華麗なるギャツビー』)
・杜子春はどうなることかと思いながら、恐る恐るそこへ跪ひざまずいていました。
(出典:芥川竜之介『杜子春』)
・恐る恐る指に触れてみると、温かみが残っていて生きているかのようだった。
(出典:千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』)
類語
・冷や冷や(ひやひや)
意味:心配し、恐れるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・はらはら
意味:成り行きを危ぶんで気をもむさま。(出典:デジタル大辞泉)
・どきどき
意味:激しい運動、または不安・恐怖・驚きなどで心臓の動悸どうきが速くなるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・怯える(おびえる)
意味:怖がってびくびくする。(出典:デジタル大辞泉)
・怖がる(こわがる)
意味:こわいという気持ちを態度や表情に表す。(出典:デジタル大辞泉)