逸脱
「常識を逸脱する」などのように使う「逸脱」という言葉。
「逸脱」は、音読みで「いつだつ」と読みます。
「逸脱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「逸脱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
逸脱の意味
「逸脱」には次の意味があります。
・本筋や決められた枠から外れること。(出典:デジタル大辞泉)
「逸脱」は、もともと決められていた範囲からはみ出すことを意味します。
ルールや話題など形がないものだけではなく、「線から逸脱する」のように物理的にはみ出す場合にも「逸脱」を使用することができます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そこに立っていたのは、完全に人間を逸脱した見たこともない獣だった。
(出典:吉野匠『レイン3 シャンドリス、侵攻す』)
・ 自ら定めたルールから、逸脱している矛盾に、怒りを覚えているはずだ。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第05巻』)
・いつものとおり、軌道から逸脱することも気にしていないような激しい動きだ。
(出典:今野敏『宇宙海兵隊ギガース4』)
・それはもう人のイメージから完全に逸脱していると感じずにはいられなかった。
(出典:上遠野浩平『しずるさんと偏屈な死者たち』)
・ 予定から逸脱した映像に価値を持たせるためには、一つしか方法はなかった。
(出典:貴志祐介『クリムゾンの迷宮』)
類語
・踏み外す(ふみはずす)
意味:常道または正道にはずれたおこないをする。 (出典:大辞林 第三版)
・脱線(だっせん)
意味:話や行為が本筋から横道にそれること。(出典:デジタル大辞泉)
・反則(はんそく)
意味:法律や規則に反すること。また、特に運動競技などで、ルールに違反すること。(出典:デジタル大辞泉)
・逸する(いっする)
意味:ある枠から外れる。それる。(出典:デジタル大辞泉)
・不法(ふほう)
意味:道理・道義に背くこと。また、そのさま。無法。理不尽(りふじん)。(出典:デジタル大辞泉)