渇望
「優秀な人材を渇望する」などのように使う「渇望」という言葉。
「渇望」は、音読みで「かつぼう」と読みます。
「渇望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「渇望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
渇望の意味
「渇望」には次の意味があります。
・のどがかわいて水を欲するように、切実に希望すること。心から望むこと。切望。熱望。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「優秀な人材を渇望する」は「優秀な人材を切実に希望する」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女のそれは渇望することを選択し、ぼくは拒否するところから始めた。
(出典:山田詠美『姫君』)
・人々の心の中で鳴った虚しい破れ太鼓が、何か別のものを渇望していた。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・それにしても、かくも多くの人が卑弥呼の冢を渇望していたのだろうか。
(出典:宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』)
・そこにこの作の親密な意味、解放を与える死への渇望があるのである。
(出典:ロラン・ロマン『ベートーヴェンの生涯』)
・空想的な愛は急速な功績を渇望し、人に見られることを望むものじゃ。
(出典:中山省三郎『カラマゾフの兄弟』)
類語
・切望(せつぼう)
意味:心から強く望むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・熱望(ねつぼう)
意味:熱心に望むこと。切望。(出典:デジタル大辞泉)
・待望(たいぼう)
意味:物事の実現や出現を待ち望むこと。待ちこがれること。(出典:ジタル大辞泉)
・希求(ききゅう)
意味:強く願い求めること。(出典:デジタル大辞泉)
・求める(もとめる)
意味:欲しいと望む。ほしがる。(出典:デジタル大辞泉)