争奪
「争奪戦」などのように使う「争奪」という言葉。
「争奪」は、音読みで「そうだつ」と読みます。
「争奪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「争奪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
争奪の意味
「争奪」には次の意味があります。
・自分のものにしようとして、互いに争うこと。争って奪い合うこと。(出典:デジタル大辞泉)
また、「争奪戦」は何かを奪うために相手と戦うことを示します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・争奪にともなう犠牲者が出るのも当然と思われ、だれもそうは思わない。
(出典:星新一『おかしな先祖』)
・幼い二人の姉妹の間にはしばしば猫の争奪が起こった。
(出典:寺田寅彦『ねずみと猫』)
・球団が十五に増したから、選手争奪が激しく、高値をよんでいるのである。
(出典:坂口安吾『投手殺人事件』)
・ひとりの男をめぐる最終的な争奪戦に勝つのは、常に嫁ときまってる。
(出典:森瑤子『渚のホテルにて』)
・そんなお客の争奪に失敗したことは、かえって男鹿のためにも結構であったかもしれぬ。
(出典:柳田国男『雪国の春』)
類語
・略奪(りゃくだつ)
意味:暴力的にうばい取って自分のものにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・奪い合い(うばいあい)
意味:ものを争って取り合うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・奪略(だつりゃく)
意味:力ずくで奪い取ること。(出典:デジタル大辞泉)
・収奪(しゅうだつ)
意味:奪い取ること。強制的に取り上げること。(出典:デジタル大辞泉)
・奪取(だっしゅ)
意味:奪い取ること。(出典:デジタル大辞泉)