蒙昧
「蒙昧な人々」などのように使う「蒙昧」という言葉。
「蒙昧」は、音読みで「もうまい」と読みます。
「蒙昧」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「蒙昧」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
蒙昧の意味
「蒙昧」には次の意味があります。
・暗いこと。転じて、知識が不十分で道理にくらいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「蒙昧」をわかりやすく言うと「無知で世の中が見えていないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・我々中世人日本の国はまだ自らの蒙昧を自覚するところにも至っておらぬ
(出典:坂口安吾『現代の詐術』)
・もちろんそんな無知蒙昧な村も中にはあるだろうけどな、うちは違ちがう。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料XII』)
・かれは廻らぬ舌、蒙昧な概念を使って何か本質的なことをいおうとしていた。
(出典:吉本隆明『悲劇の解読』)
・かかる蒙昧な闘争において、多くの種族は完全に絶滅したに違いない。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・眼によどむ一抹の蒙昧さがどうも気にさわっていけないと思いこんでいる。
(出典:開高健『ずばり東京』)
類語
・無知(むち)
意味:知らないこと。知識がないこと。知恵のないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・無学(むがく)
意味:学問・知識のないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・幼稚(ようち)
意味:考え方・やり方などが未発達なこと。子供っぽいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・盲目(もうもく)
意味:他のものが目に入らず、理性的な判断ができないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・鈍感(どんかん)
意味:感じ方がにぶいこと。気がきかないこと。(出典:デジタル大辞泉)