心配り
「細かい心配り」などのように使う「心配り」という言葉。
「心配り」は、訓読みで「こころくばり」と読みます。
「心配り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「心配り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
心配りの意味
「心配り」には次の意味があります。
・あれこれと気をつかうこと。心づかい。配慮。(出典:デジタル大辞泉)
「心配り」をわかりやすくいうと、周り(人や物事)のことをよく考え、思いやって動くという意味になります。
気持ちや状況によりそって考えたり行動したりするということをあらわす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかも献上にも寄進にも、季節季節の花とか鮎とか松茸とかをそえる心配りを見せた。
(出典:山田風太郎『室町少年倶楽部』)
・最初の一本は、里志の心配りだったのだろう、制限時間の半分ほどが俺の操作習熱に費やされた。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ4 遠まわりする雛』)
・この健気な心配りに感謝せよと言いたかったが、我慢した。
(出典:平安寿子『くうねるところすむところ』)
・その心配りに、多少小汚なかろうが、店がリピーターで常に混むようになったのも納得だ。
(出典:日明恩『埋み火』)
・男はこれ以上不可能というところまで、優しい心配りを見せてくれた。
(出典:小池真理子『悪の愛情論』)
類語
・気遣い(きづかい)
意味:あれこれと気をつかうこと。心づかい。(出典:デジタル大辞泉)
・高配(こうはい)
意味:他人を敬って、その心配りをいう語。(出典:デジタル大辞泉)
・心遣い(こころづかい)
意味:あれこれと気を配ること。心配り。配慮。(出典:デジタル大辞泉)
・思慮(しりょ)
意味:十分に考え思うこと。注意をはらって考え判断すること。おもんぱかり。考え。思考。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・配慮(はいりょ)
意味:心をくばること。心づかい。心配。(出典:精選版 日本国語大辞典)