殉職
「その警官は殉職した」などのように使う「殉職」という言葉。
「殉職」は、音読みで「じゅんしょく」と読みます。
「殉職」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「殉職」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
殉職の意味
「殉職」には次の意味があります。
・職責を果たそうとして命を失うこと。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「殉職」は「職務として実行していたことが原因で死亡すること」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・殉職と知ると、涙を流して哀悼し、無事帰艦したときでも涙で迎えた。
(出典:児島襄『指揮官』)
・そして自分が殉職でもしない限り、計画は実行に移されるものと疑わなかった。
(出典:奥田英朗『邪魔』)
・会社側は、出張中であるからといって殉職とは認められない。
(出典:上野正彦『死体は知っている』)
・「フロアがひとつ違っていたら、十人の警官が殉職していたよ」 声が聞こえてきた。
(出典:五十嵐貴久『TVJ』)
・一人なり二人なり殉職者が出、予算は乏しいのに高価な飛行機が失われる。
(出典:阿川弘之『山本五十六』)
類語
・殉難(じゅんなん)
意味:国家や宗教などにかかわる危難のために、身を犠牲にすること。(出典:デジタル大辞泉)
・玉砕(ぎょくさい)
意味:玉のように美しくくだけ散ること。全力で戦い、名誉・忠節を守って潔く死ぬこと。(出典:デジタル大辞泉)
・殉ずる(じゅんずる)
意味:ある物事のために命を投げ捨てて尽くす。(出典:デジタル大辞泉)
・挺身(ていしん)
意味:身を投げ出し、人に先んじて事にあたること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・殉教(じゅんきょう)
意味:自らの信仰のために生命をささげること。(出典:デジタル大辞泉)