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卒業とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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卒業

「彼は卒業できないでいる」などのように使う「卒業」という言葉。

「卒業」は、音読みで「そつぎょう」と読みます。

「卒業」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「卒業」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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卒業の意味

「卒業」には次の二つの意味があります。

1 学校の全課程を学び終えること。
2 ある段階や時期を通り過ぎること。
(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

卒業の意味①「学校の全課程を学び終えること。」

「卒業」の一つ目の意味は「学校の全課程を学び終えること。」です。

義務教育における小学校6年間・中学校3年間の学業を終える、もしくは、高等教育や職業教育などの教育機関においては既定の単位をすべて取得し、全過程を修了してその学校への通学を終えることを言います。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・あの人は卒業して国へ帰りました。
(出典:島崎藤村『家』)

・大学を卒業することは、そのまま出世を約束されたようなものであった。
(出典:梅崎春生『狂い凧』)

・私が学校を卒業して帰ってきて初めて会った青年があの人でしたの。
(出典:クリスティ/赤冬子訳『三幕の殺人』)

・いくら学校を卒業したって食うに困るようじゃ何の権利かこれあらんやだ。
(出典:夏目漱石『彼岸過迄』)

類語

修了(しゅうりょう)
意味:一定の学業、課程をおさめ終えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

修業(しゅうぎょう)
意味:学術・技芸などを学んで身につけること。また、その分野で規定される課程または年限を済ますこと。(出典:デジタル大辞泉)

得業(とくぎょう)
意味:学問や技芸などで、定められた課程を修了すること。(出典:デジタル大辞泉)

巣立ち(すだち)
意味:子が成人して親元を離れること。また、学校を卒業して社会に出ていくこと。(出典:デジタル大辞泉)

卒業の意味②「ある段階や時期を通り過ぎること。」

「卒業」の二つ目の意味は「ある段階や時期を通り過ぎること。」です。

習慣づいていたものや依存していたもの、もしくは自身が置かれていた特定の状況について、一定の期間が経過したのちに自ら絶つ、もしくは時間の経過とともに情熱が覚めたことで自然と止めてしまったりすることを言います。
特に、他の事に手がつかなくなってしまうくらい心酔していたものや、止めたくても止められなかったものなど、悪影響を及ぼすと考えられるものを絶つ時に用いられます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・というのは人は自分の無能力以外では決して女を卒業しないものである。
(出典:きだ・みのる『道徳を否む者』)

・このようなことを卒業してはじめて、ボクたちの音楽は聞いてもらえる。
(出典:片岡義男『エルヴィスから始まった』)

・僕たちは、あの頃の思想からは、もうすっかり卒業してしまっているのだ。
(出典:菊池寛『無名作家の日記』)

・そして、彼らがそのうちに猟を卒業することを信じていた。
(出典:ソロー/神原栄一訳『森の生活』)

類語

止める(やめる)
意味:続けてきた状態・動作・行為をとめる。終える。(出典:デジタル大辞泉)

絶つ・断つ(たつ)
意味:これまで続いていた物事・関係などをやめて終わりにする。(出典:デジタル大辞泉)

切り上げる(きりあげる)
意味:区切りをつけて終わりにする。(出典:デジタル大辞泉)

手を引く(てをひく)
意味:続いていた関係を断ち切るなどして退く。(出典:デジタル大辞泉)

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