理知
「理知の言葉」などのように使う「理知」という言葉。
「理知」は、音読みで「りち」と読みます。
「理知」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「理知」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
理知の意味
「理知」には次の意味があります。
・本能や感情によらず、道理と知識に基づいて論理的に考えたり判断したりする能力。(出典:Wiktionary日本語版)
「理知」をわかりやすく言うと「自分の主張を入れずに物事を冷静に判断すること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人間の動機は決して理知のよく説明し尽せるような単純なものではない。
(出典:モーム/中野好夫訳『月と六ペンス』)
・私は今の日本の婦人達にいちばん必要なものは理知だと思います。
(出典:伊藤野枝『成長が生んだ私の恋愛破綻』)
・しかし少なくともその理知だけでも徹底するように努力せねばならぬ。
(出典:末弘厳太郎『小知恵にとらわれた現代の法律学』)
・つまり川村君は理知派と情熱派を兼ねそなえている政治家でございます。
(出典:松本清張『迷走地図(上)』)
・それ以上を理解するには、彼女のりっぱな理知だけではもう足りなかった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・知力(ちりょく)
意味:知恵の働き。知的な能力。(出典:デジタル大辞泉)
・悟性(ごせい)
意味:物事を判断・理解する思考力。(出典:デジタル大辞泉)
・インテリジェンス
意味:知性。知能。英知。聡明さ。(出典:Wiktionary日本語版)
・英知(えいち)
意味:すぐれた知恵。深く物事の道理に通じる才知。(出典:デジタル大辞泉)
・知慮(ちりょ)
意味:賢い考え。物事について深く考える能力。(出典:デジタル大辞泉)