顔見知り
「あの人とは顔見知りだ」などのように使う「顔見知り」という言葉。
「顔見知り」は、訓読みで「かおみしり」と読みます。
「顔見知り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「顔見知り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
顔見知りの意味
「顔見知り」には次の意味があります。
・あまり親しくはないが、互いに顔は知っているという程度の関係。また、そういう間柄の人。(出典:デジタル大辞泉)
「顔見知り」をわかりやすく言うと「仲良しではないものの、自分も相手もお互い顔だけは分かる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・犯人と被害者は以前から顔見知りだったのではないか、というのだった。
(出典:東野圭吾『赤い指』)
・顔見知りの五人だったが、席に着いたのは距離を置いてばらばらだった。
(出典:石田衣良『うつくしい子ども』)
・ただ単に、大学で同期だったという、古い顔見知りに過ぎないのである。
(出典:赤川次郎『幽霊湖畔』)
・僕とも多少顔見知りだったので、僕らのテーブルに来て、一緒に坐った。
(出典:モーム/中野好夫訳『月と六ペンス』)
・別の事件の記者会見の場で、顔見知りの記者から尋ねられたことがあった。
(出典:森博嗣『四季 2 夏』)
類語
・面識(めんしき)
意味:互いに顔を知り合っていること。また、その間柄の人。しりあい。かおみしり。相識。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・顔馴染み(かおなじみ)
意味:何度も会っていて、顔を知っていること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・知人(ちじん)
意味:知っている人。しりあい。ちかづき。しりびと。しりゅうと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・竹馬の友(ちくばのとも)
意味:幼いころに、ともに竹馬に乗って遊んだ友。幼ともだち。幼なじみ。(出典:デジタル大辞泉)
・存じ寄り(ぞんじより)
意味:自分や身近な者の知り合いをへりくだっていう語。(出典:デジタル大辞泉)