常備
「冷蔵庫に牛乳を常備している」などのように使う「常備」という言葉。
「常備」は、音読みで「じょうび」と読みます。
「常備」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「常備」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
常備の意味
「常備」には次の意味があります。
・いつも用意しておくこと。(出典:デジタル大辞泉)
「常備品」、「常備薬」、「常備食」、「常備軍」など常に備えておくものという意味があります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まことに梅干しは日本人の暮らしになくてはならぬ常備食と言えましょう。
(出典:平野雅章『食物ことわざ事典』)
・複数の艦隊が常備されるようになると、提督より上位の階級が求められた。
(出典:森岡浩之『星界シリーズ 1 帝国の王女』)
・それ今日においても常備兵なるものはみずから労作するものにあらず。すべてみな全国人民より養わるるものなり。
(出典:徳富蘇峰『将来の日本』)
・四日間で口にしたのは、バックパックに常備してあったクッキー一箱だ。
(出典:四日間で口にしたのは、バックパックに常備してあったクッキー一箱だ。)
・白玉粉は長く保存のきくものだから、いつも一袋、常備しておくとよい。
(出典:池波正太郎/佐藤隆介編『鬼平料理帳』)
類語
・兼備(けんび)
意味:二つ以上の長所やとりえなどをあわせもつこと。かねそなえていること。(出典:デジタル大辞泉)
・完備(かんび)
意味:必要なものが完全に備わっていること。また、完全に備えること。(出典:デジタル大辞泉)
・予備(よび)
意味:必要なときのために、前もって用意しておくこと。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・備える(そなえる)
意味:ある事態が起こったときにうろたえないように、また、これから先に起こる事態に対応できるように準備しておく。(出典:デジタル大辞泉)
・下準備(したじゅんび)
意味:本格的に物事を行う前に、あらかじめしておく準備。(出典:デジタル大辞泉)