起工
「起工する」などのように使う「起工」という言葉。
「起工」は、音読みで「きこう」と読みます。
「起工」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「起工」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
起工の意味
「起工」には次の意味があります。
・工事を始めること。大規模なものにいう。(出典:デジタル大辞泉)
家を建てるなど、大きな工事が始まることを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・第一号艦についで、第二号艦の起工も近々のうちに開始されるだろう。
(出典:吉村昭『戦艦武蔵』)
・この登山電車は最近のものかと思ったら、一八九八年に起工して一九一二年に竣成している。
(出典:野上豊一郎『吹雪のユンクフラウ』)
・完成された建物のそばには、もう一つ新しいのが起工されて、まわりに足場がかけてあった。
(出典:トルストイ/木村浩訳『アンナ・カレーニナ』)
・第一期工事として延坪約二百の建物が起工された。
(出典:柳宗悦『民芸四十年』)
・起工準備をどのような形で進めてよいのか判断もつかない。
(出典:吉村昭『戦艦武蔵』)
類語
・着工(ちゃっこう)
意味:土木・建築などの工事を始めること。(出典:デジタル大辞泉)
・経始(けいし)
意味:測量をして工事に取りかかること。また、物事を始めること。(出典:デジタル大辞泉)
・定礎(ていそ)
意味:建築の着工に際して礎石を据えること。建築工事を始めること。(出典:デジタル大辞泉)
・着手(ちゃくしゅ)
意味:とりかかること。やりはじめること。手をつけること。(出典:デジタル大辞泉)
・キックオフ
意味:事業や行事などを開始すること。(出典:デジタル大辞泉)