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叱咤とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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叱咤

「叱咤する」などのように使う「叱咤」という言葉。

「叱咤」は、音読みで「しった」と読みます。

「叱咤」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「叱咤」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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叱咤の意味

「叱咤」には次の二つの意味があります。

1 大声をあげてしかること。
2 大きな声ではげますこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

叱咤の意味①「大声をあげてしかること。」

「叱咤」の一つ目の意味は「大声をあげてしかること。」です。

ただしかるだけでなく、大声をあげて激しくしかっている様子を表します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・関羽は大いに怒って部下三千を叱咤し、自分も二十里ばかり追いかけた。
(出典:吉川英治『三国志』)

・そして、ただ座っておる者に向かっては、何を寝ておると叱咤される。
(出典:京極夏彦『鉄鼠の檻』)

・いけないと心の中で叱咤しながらも、気持ちは日ごとに昂たかぶる一方だった。
(出典:斎藤栄『まぼろしの完全犯罪』)

・けれども私にはその者を叱咤し、追いかえすことが出来なかったのである。
(出典:太宰治『善蔵を思う』)

類語

叱責(しっせき)
意味:他人の失策やあやまちなどをしかること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

非難・批難(ひなん)
意味:欠点やあやまちを責めとがめること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

論難(ろんなん)
意味:相手の不正や誤りを論じ立てて非難すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

批判(ひはん)
意味:人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。(出典:デジタル大辞泉)

叱咤の意味②「大きな声ではげますこと。」

「叱咤」の二つ目の意味は「大きな声ではげますこと。」です。

先ほどの「しかる」という意味とは異なり、相手を責めず、励まして鼓舞するような意味でも、この言葉を使うことができます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・部下を叱咤して先に行かせ、自分は戦斧バトルアックスを手にしてゆっくりと前進する。
(出典:エディングス『エレニア記6 神々の約束』)

・わたしは悲鳴をあげそうになる心臓を叱咤しながら走りつづけた。
(出典:)

・そんな彼女を、と叱咤してくれた友人が、外に出て働くことを勧めてくれた。
(出典:宮部みゆき『レベル7』)

・甲板上で大刀をかざして兵士を叱咤する武将が、彼の視線の先にいた。
(出典:田中芳樹『紅塵』)

類語

激励(げきれい)
意味:はげまし元気づけること。奮起させること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

鼓舞(こぶ)
意味:人の気持をふるい立たせること。勢いづかせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

策励(さくれい)
意味:励ますこと。また、大いに励むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

勧奨(かんしょう)
意味:すすめはげますこと。ほめてひきたてること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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