惰眠
「惰眠を貪る」などのように使う「惰眠」という言葉。
「惰眠」は、音読みで「だみん」と読みます。
「惰眠」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「惰眠」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
惰眠の意味
「惰眠」には次の意味があります。
・なまけて眠ること。転じて、何もしないで怠けていること。活気のまるでないこと。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「惰眠」は「怠けている」という前提のもとで、「眠ってばかりいること」「何をするでもなく、ただ日々を過ごすこと」を表します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ぼくは本人だからよく知っているのだが、こいつは毎日正午まで惰眠を貪っている。
(出典:原田宗典『東京困惑日記』)
・怠惰な肉体を肥らせるために、惰眠をむさぼっているような方では決してない。
(出典:シェイクスピア/大山俊一訳『リチャード3世』)
・自分もまたこの陰気で冷たい城のなかでうじうじしている惰眠状態からぬけださねばならない、と。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(上)』)
・まことに僕の惰眠をそそるには格好の長閑さであります。
(出典:竹内好『近代の超克』)
・天蓋つきの寝台で惰眠のうちに果報を待つ姿は、あの若者にふさわしくない。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 7 怒濤編』)
類語
・ぐうたら
意味:気力に欠けていて、すぐ怠けようとすること。不精でいいかげんなさま。また、そういう人。(出典:デジタル大辞泉)
・懶惰(らんだ)
意味:めんどうくさがり、怠けること。また、そのさま。怠惰。らいだ。(出典:デジタル大辞泉)
・怠惰(たいだ)
意味:なまけてだらしないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・休怠(きゅうたい)
意味:休みおこたること。なまけて休むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・横着(おうちゃく)
意味:すべきことを故意に怠けること。できるだけ楽をしてすまそうとすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)