時流
「時流に乗る」などのように使う「じりゅう」という言葉。
「時流」は、音読みで「じりゅう」と読みます。
「時流」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「時流」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
時流の意味
「時流」には次の意味があります。
・その時代の社会一般の風潮や、思想の傾向。(出典:デジタル大辞泉)
「時流」をわかりやすく言うと「その時代の流行り」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その人だって生きている限り肉体的には時流に乗っているのですからね。
(出典:筒井康隆『大いなる助走』)
・彼らも時流のなかで自分が変わったのに気がつかなかったんだからね。
(出典:堺屋太一『油断!』)
・腕がよくても時流をはずれたバンドを、どんどんステージにのせてやる。
(出典:石田衣良『池袋ウエストゲートパーク 第5巻 反自殺クラブ』)
・当時は時流に乗ったからこそ働けたが、いまは相手が時流に乗ってきている。
(出典:司馬遼太郎『燃えよ剣 2 (下)』)
・ただいささか時流の外に新例を求むるのに急だったのである。
(出典:芥川龍之介『或阿呆の一生・侏儒の言葉』)
類語
・風潮(ふうちょう)
意味:時代の推移に伴って変わる世の中のありさま。(出典:デジタル大辞泉)
・流行(りゅうこう)
意味:服装・言葉・思想など、ある様式や風俗が一時的にもてはやされ、世間に広まること。(出典:デジタル大辞泉)
・傾向(けいこう)
意味:物事の大勢や態度が特定の方向にかたむくこと、または、かたむきがちであること。(出典:デジタル大辞泉)
・潮流(ちょうりゅう)
意味:時勢の動き。時代の傾向。(出典:デジタル大辞泉)
・トレンド
意味:ファッションの流行や経済変動の動向など。(出典:デジタル大辞泉)