悦に入る
「予想通りの流れに悦に入る」などのように使う「悦に入る」という言葉。
「悦に入る」は、悦は音読み、入は訓読みで「えつにいる」と読みます。
「悦に入る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悦に入る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
悦に入るの意味
「悦に入る」には次の意味があります。
・物事がうまくいって、心うれしい状態になる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「悦に入る」をわかりやすくいうと、事柄など何かがうまく進み、気を良くして満ち足りている状態という意味になります。
うれしさだったり喜びだったり気分を表現している言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一人でヘンな想像して悦に入るなんてフラストレーションでも溜まっているのだろうか。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-36 日向色の日常』)
・気付いていたんなら!お前そんな先輩におんぶされて悦に入ってたのかよ!
(出典:西尾維新『物語シリーズ 16 終物語(中)』)
・音楽を聴いて、だれの、何年の演奏かなどということを当てて悦に入るのは音楽以前の遊びだ。
(出典:篠田節子『ハルモニア』)
・我ながらうまい芝居だったと悦に入りながら、再度春美に電話をかける。
(出典:東野圭吾『天使の耳』)
・少しうしろへ下がって、本のかわりに奥さんをながめて悦に入っています。
(出典:エミリー・ブロンテ/岡田忠軒訳『嵐が丘』)
類語
・ほくほく
意味:うれしさを隠しきれないさまを表わす語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・気を良くする(きをよくする)
意味:思いどおりになって、いい気持ちになる。(出典:デジタル大辞泉)
・にんまり
意味:満足したときなどに、声を出さないで笑いを浮かべるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ほくそ笑む(ほくそえむ)
意味:うまくいったことに満足して、一人ひそかに笑う。(出典:デジタル大辞泉)
・愉悦(ゆえつ)
意味:心から喜び楽しむこと。(出典:デジタル大辞泉)