一気呵成
「一気呵成に作文を書き上げる」などのように使う「一気呵成」という言葉。
「一気呵成」は、音読みで「いっきかせい」と読みます。
「一気呵成」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一気呵成」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一気呵成の意味
「一気呵成」には次の意味があります。
・ ひといきに詩や文章を作り上げること。また大急ぎでものごとを成し遂げること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「一気呵成」の「呵」は、息を吐くという意。休むことなく文章を書き上げたり、物事をやり遂げるときに使われる言葉です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・おれは締切日を明日に控えた今夜、一気呵成にこの小説を書こうと思う。
(出典:芥川竜之介『葱』)
・彼はその東京日日新聞の社説を書くときなど、筆で一気呵成に書き上げた。
(出典:松本清張『象徴の設計 新装版』)
・秀吉軍はここを一気呵成にと、加藤光泰の五百が新たに加わった。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(下)-関ヶ原 戦勢逆転の真実』)
・中華料理全体にいえることだが、火にかけてからは一気呵成でなければならぬ。
(出典:東海林さだお『タコの丸かじり』)
・二人とも食事の場では飲むよりは食べるのに集中する方だから、雑炊に至るまでは一気呵成だった。
(出典:池澤夏樹『スティル・ライフ』)
類語
・一気に(いっきに)
意味:途中で休まずに物事をするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一挙(いっきょ)
意味:一度にかためて物事をやること。(出典:デジタル大辞泉)
・一息(ひといき)
意味:仕事などを休まずにやってしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・一時に(いちじに)
意味:短時間に集中して行うさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一瀉千里(いっしゃせんり)
意味: 物事が速やかにはかどり進むこと。(出典:デジタル大辞泉)