味覚
「味覚を使う」などのように使う「味覚」という言葉。
「味覚」は、音読みで「みかく」と読みます。
「味覚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「味覚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
味覚の意味
「味覚」には次の意味があります。
・味を感じる感覚。唾液に溶けた化学物質が主に舌を刺激することによって起こり、甘さ・酸っぱさ・塩辛さ・苦さを感じ取る。(出典:デジタル大辞泉)
舌などにある味蕾という受容器のうち、味覚細胞が味覚を感知します。
五感の一つであり、嗅覚と同時に口に含んだものの情報を脳へと送ってその味を感じ取ります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・さてその味であるが、私の腕には味覚がないのでよくわからなかった。
(出典:赤瀬川原平『ごちそう探検隊』)
・おそらく誰もがぼくと同様、味覚よりも食欲を優先していたのであろう。
(出典:原田宗典『東京困惑日記』)
・そしてその植物を食べた時に感じる味覚を、その植物の名前で表した。
(出典:阿辻哲次『漢字のなりたち物語』)
・「それはそれは」 故郷の味覚を誉められて悪い気のするものはいない。
(出典:仁木英之『薄妃の恋 僕僕先生』)
・人を汚すのは食物の質でも量でもなく、味覚というものへの執着である。
(出典:ソロー/神原栄一訳『森の生活』)
類語
・味蕾(みらい)
意味:主に舌の粘膜の乳頭に分布する、花の蕾つぼみ状の器官。頂部の小孔から味の刺激を受け、味覚神経に伝える。味覚芽。(出典:デジタル大辞泉)
・味覚神経(みかくしんけい)
意味:味を感知する舌神経・舌咽神経の呼称。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・嗅覚(きゅうかく)
意味:においを感じる感覚で,化学感覚の一つ。食物の風味は,味ばかりでなく,においの成分が重要な役割をもっている。(出典:世界大百科事典 第2版)
・味(あじ)
意味:飲食物を口に入れたとき感じる感覚を総称していう。その主体をなすものは、味覚細胞を通じて伝えられる刺激によるものであるが、それだけには限らず、嗅覚(きゅうかく)、触覚による感覚も広く味に含まれる(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))