覇権
「覇権争いがおこる」などのように使う「覇権」という言葉。
「覇権」は、音読みで「はけん」と読みます。
「覇権」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「覇権」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
覇権の意味
「覇権」には次の意味があります。
・ 一般には,覇者としての権力を指す。(出典:世界大百科事典 第2版)
軍事力や経済の実権を掌握することによって生まれる、支配力のことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だが、ここにおいて長宗我部家は、四国の覇権を完全に失ったのである。
(出典:井沢元彦『日本史の叛逆者 私説・本能寺の変』)
・空軍というのは、もともとは地球の高高度の覇権争いの産物でしかない。
(出典:今野敏『宇宙海兵隊ギガース4』)
・これが、中国が行なった国外に向けての覇権反対声明の最初のものだった。
(出典:中村正『元首の謀叛』)
・そうすればあなたの望む平和も維持され、同時にあなた自身には世界の覇権の一部が手に入る。
(出典:喬林知『今日からマ王 第14巻 「やがてマのつく歌になる!」』)
・だから、覇権競争をあおり、それを裏から操作しようとしたのである。
(出典:富野由悠季『オーラバトラー戦記 11 ハイパー・ホリゾン』)
類語
・ヘゲモニー
意味:指導的、支配的な立場。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・主導権(しゅどうけん)
意味:主となって物事を動かし進めることができる力。(出典:デジタル大辞泉)
・イニシアチブ
意味:主導権。(出典:デジタル大辞泉)
・主権(しゅけん)
意味:国民および領土を統治する国家の権力。(出典:デジタル大辞泉)
・支配権(しはいけん)
意味:権利の客体を直接に支配して利益を享受しうる権利。(出典:デジタル大辞泉)