悪寒
「悪寒が走る」などのように使う「悪寒」という言葉。
「悪寒」は、音読みで「おかん」と読みます。
「悪寒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悪寒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
悪寒の意味
「悪寒」には次の意味があります。
・発熱時などの、ぞくぞくとする寒け。(出典:デジタル大辞泉)
「悪寒」をわかりやすく言うと「風邪をひいた時に感じる寒気」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その指がハリーの手に触れたとき、悪寒が走るのをハリーは抑え込んだ。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 05a ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上)』)
・ 実をいえば、辰宮は今日一日同じような悪寒を何度も感じていたのだ。
(出典:荒俣宏『帝都物語1』)
・そして私は寝床のなかで満潮のように悪寒が退いてゆくのを待っている。
(出典:梶井基次郎『冬の蠅』)
・かれの巨大な肩のはざまを、かすかな悪寒が駈けぬけていくのを感じた。
(出典:R・E・ハワード『不死鳥コナン』)
・自分が今だれの手中にあるかと思うと、私は全身に悪寒の走るのを覚えた。
(出典:プーシキン/高橋包子訳『スペードの女王・大尉の娘』)
類語
・寒気(さむけ)
意味:病気による発熱や恐怖感・嫌悪感などのために、不愉快な寒さを感じること。(出典:デジタル大辞泉)
・総毛立つ(そうけだつ)
意味:恐怖や寒さなどのために、全身の毛が逆立つ。(出典:デジタル大辞泉)
・身震い(みぶるい)
意味:戦慄、ふるえともいう。寒さ、恐怖などから起こる。(出典:栄養・生化学辞典)
・寒気立つ(さむけだつ)
意味:寒けを感じる。(出典:デジタル大辞泉)
・武者震い(むしゃぶるい)
意味:戦いや重大な場面に臨んで、興奮のためにからだが震えること。(出典:デジタル大辞泉)