全快
「全快祝いを贈る」などのように使う「全快」という言葉。
「全快」は、音読みで「ぜんかい」と読みます。
「全快」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「全快」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
全快の意味
「全快」には次の意味があります。
・病気がすっかりなおること。病気がなおりきること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「全快」とはつまり、「怪我や病気が完全に治ること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・実際あれほど看護されては、全快なさるだろうと私は思ったことでした。
(出典:エミリー・ブロンテ/大和資雄訳『嵐が丘』)
・その真情に対しても貴様はこの犬を全快させる義務があるんじゃないか。
(出典:夢野久作『超人鬚野博士』)
・痛みに耐えながらも、友の全快を喜んでくれる君枝に真樹子は感動した。
(出典:三浦綾子『病めるときも』)
・先生のお嬢さんも病気が全快して一緒に学校へ出て行ったとの事であった。
(出典:岡本綺堂『深見夫人の死』)
・一人は病気で休職をしていた社員で、全快した挨拶に同僚とやってきたのだ。
(出典:吉村昭『一家の主』)
類語
・全治(ぜんち)
意味:病気やけがなどが完全に治ること。ぜんじ。(出典:デジタル大辞泉)
・完治(かんち)
意味:病気や怪我(けが)が完全になおること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・快気(かいき)
意味:病気がなおること。快方に向かうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・本復(ほんぷく)
意味:病気が全快すること。(出典:デジタル大辞泉)
・根治(こんち/こんじ)
意味:病気などを根本から完全になおすこと。また、なおること。(出典:デジタル大辞泉)