懲りる
「経験に懲りた」などのように使う「懲りる」という言葉。
「懲りる」は、訓読みで「こりる」と読みます。
「懲りる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「懲りる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
懲りるの意味
「懲りる」には次の意味があります。
・失敗してひどい目にあい、もうやるまいと思う。(出典:デジタル大辞泉)
「懲りる」は、失敗してやる気をなくした意味で使われます。
「懲」は同じ過ちを二度としないようこらしめるといった意味があります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・家に遊びにゆくのは一回で懲りて、その後は外で食事を取ることにした。
(出典:深田祐介『炎熱商人(下)』)
・昨日のことで少しは懲りたかと思ったが、彼女にはまるで変化がなかった。
(出典:片山憲太郎『電波的な彼女1』)
・それが原因で何度か殺されかけたらしいが、本人はまったく懲りていない。
(出典:奈須きのこ『DDD HandS』)
・それに、彼は一方では弥生に懲り女たちに懲りているような面もあった。
(出典:川上宗薫『赤い夜』)
・父親で懲りたあの母親が、もう一度別の男と結婚するなんて考えられない。
(出典:恩田陸『夜のピクニック』)
類語
・悔いる(くいる)
意味:自分のした行為について、まちがいや悪い点があったことに気づき、残念に思ったり反省したりする。(出典:デジタル大辞泉)
・灸を据える(きゅうをすえる)
意味:きつく注意したり罰を加えたりしてこらしめる(出典:デジタル大辞泉)
・とっちめる
意味:きびしくしかる。厳重にいましめる。また、やりこめる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・悔悟(かいご)
意味:自分のした事の悪かったことを認めて後悔すること。(出典:デジタル大辞泉)
・痛恨(つうこん)
意味:ひどく残念がること。たいへんうらみに思うこと。(出典:デジタル大辞泉)