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脆いとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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脆い

「涙脆い」などのように使う「脆い」という言葉。

「脆い」は、訓読みで「もろい」と読みます。

「脆い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「脆い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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脆いの意味

「脆い」には次の三つの意味があります。

1もとの形や状態がくずれやすい。こわれやすい。
2持ちこたえる力が弱い。はかない。
3感情に動かされやすい。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

脆いの意味①「もとの形や状態がくずれやすい。こわれやすい。」

「脆い」の一つ目の意味は「もとの形や状態がくずれやすい。こわれやすい。」です。

物質が構造が弱く砕けやすいという意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼の体の構造が、レーズよりずっと脆くて死にやすいせいもあるだろう。
(出典:小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』)

・肥沃な土地だが、肌目が細かく脆く、水に流れやすいという一面もある。
(井上祐美子『五王戦国志2 落暉篇』)

・同じ頃、特定の地域の人たちの歯のエナメル質が脆くなることが判った。
(出典:水上茂樹『栄養学小史』)

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類語

華奢(きゃしゃ)
意味:器物などの作りが、頑丈でないさま。(出典:デジタル大辞泉)

柔い(やわい)
意味:堅固にできていない。こわれやすい。(出典:デジタル大辞泉)

脆弱(ぜいじゃく)
意味:もろくて弱いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

脆いの意味②「持ちこたえる力が弱い。はかない。」

「脆い」の二つ目の意味は「持ちこたえる力が弱い。はかない。」です。

外力に対する抵抗力が弱いことを意味します。
脆い友情や脆い関係性などに用いられます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・何か非常に脆いものを守るために、言葉や態度で虚勢を張っているのだ。
(出典:森瑤子『別れの予感』)

・携帯電話という線が切れたとき、二人の関係はとても脆いものだと思えた。
(出典:浜崎達也『絶対少年 ~神隠しの秋~穴森 携帯版小説 第1-6章』)

・茜は本気でこの脆い関係がいつまでも続くと思っているのだろうか。
(出典:花村萬月『イグナシオ』)

類語

不安定(ふあんてい)
意味:安定しないこと。落ち着かないこと。すわりが悪いこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

儚い(はかない)
意味:束の間であっけないさま。むなしく消えていくさま。(出典:デジタル大辞泉)

空しい(むなしい)
意味:かりそめである。はかない。(出典:デジタル大辞泉)

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脆いの意味③「感情に動かされやすい。」

「脆い」の三つ目の意味は「感情に動かされやすい。」です。

ちょっとした出来事や感情に流されてしまう時に使われます。
涙脆いはこの意味に当てはまります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・悪ぶってはいるが刀として致命的な、情に脆いという欠陥を持つ宝貝だ。
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録・奮闘編1 くちづけよりも熱い拳』)

・それが出来ないから、殷雷は情に脆い宝貝なんて言われてるんでしょ。
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録6 憎みきれない好敵手』)

・「反対されなかったか」 故郷の話はあのホロですら涙脆くする。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料VI』)

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類語

センチメンタル
意味: 悲哀や憂愁などにひたるさま。涙もろいさま。感傷的。また、そういう感情にひたらせるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

惰弱(だじゃく)
意味:気持ちに張りがなく、だらけていること。意気地のないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

繊弱(せんじゃく)
意味:弱々しいこと。また、そのさま。ひよわ。(出典:デジタル大辞泉)

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