「あなたにはシンパシーを感じる」なんて言われたことがないでしょうか?
意味としては「あなた、私と同じ匂いがする」みたいな言い回しに似ていますよね。
そんな「シンパシー」という言葉ですがあなたは理解できているでしょうか。
この記事では「シンパシー」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
シンパシーの意味
「シンパシー」には次の意味があります。
・同情。同感。共鳴。(出典:大辞林)
「シンパシー」はわかりやすく言うと「他人と感情を共有する」というような意味になります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・普通の感性を持っている人間ならば、きっと今の俺の立場と脱力感にシンパシーを覚えてくれることだろう。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒ特別編 「ハルヒ劇場 act1」』)
・私と隆の間にしか湧かないシンパシーってあると思う。 私はそれを感じてる。
(出典:雫井脩介『クローズド・ノート』)
・大切なのは、僕が貴方に激しいシンパシーを感じ、貴方がそれを優しく受け入れてくれたということだけなのです。シンパシーは恋慕の情よりも切なく、宗教心よりも敬虔に、互いを呼びあう物理的法則なのです
(出典:。嶽本野ばら『それいぬ 正しい乙女になるために』)
・共感とか同情を意味する英語のシンパシーは、ギリシャ語源で「苦しみをともにする」という意味だ。そういう想いをわたしたちは黒いきもので表わす。
(出典:鷲田清一『てつがくを着て、まちを歩こう ―ファッション考現学』)
・いったいこの作品には、この少年工に対するシンパシーが少しも現われていない。 つっぱなして、愛情を感ぜしめようという古くからの俗な手法を用いているらしいが、それは失敗である。
(出典:太宰治『如是我聞』)