兆候
「病気の兆候はあった」などのように使う「兆候」という言葉。
「兆候」は、音読みで「ちょうこう」と読みます。
「兆候」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「兆候」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
兆候の意味
「兆候」には次の意味があります。
・物事の起こる前ぶれ。きざし。(出典:デジタル大辞泉)
「兆候」という言葉をわかりやすく言うと、「前もって現れるしるし」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・といって決していい兆候とは限らん、彼らの計画はひどく動的だからだ。
(出典:E・E・スミス/川口正吉訳『ヴァレロンのスカイラーク』)
・あれからほぼ一世紀を経て、その者が生まれ出る兆候は見え始めている。
(出典:福井晴敏『機動戦士ガンダムUC(全10巻) 機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上)』)
・実験は着々と成功に向って進んでおり、失敗の兆候はまったくなかった。
(出典:半村良『闇の中の系図』)
・植民ではなくて、かといって自然災厄や事故での死亡という兆候もない。
(出典:アン・マキャフリー『恐竜惑星シリーズ(全2巻) 2 アイリータの生存者』)
・わたしは、それが非常に悪い兆候であることを知っているべきだった。
(出典:ハインライン『デリラと宇宙野郎たち』)
類語
・前兆(ぜんちょう)
意味:何かが起こる前に現れるしるし。まえぶれ。(出典:デジタル大辞泉)
・予兆(よちょう)
意味:前触れ。前兆。きざし。特に、未来の事象を示すものとしての、天体・天候・動物・植物などの自然現象に現れる変化。(出典:デジタル大辞泉)
・気配(けはい)
意味:はっきりとは見えないが、漠然と感じられるようす。(出典:デジタル大辞泉)
・前触れ(まえぶれ)
意味:何か事が起こるのを予想させるような出来事。(出典:デジタル大辞泉)
・兆し(きざし)
意味:物事が起こりそうな気配。(出典:デジタル大辞泉)