微笑む
「にっこりと微笑む」などのように使う「微笑む」という言葉。
「微笑む」は、訓読みで「ほほえむ」と読みます。
「微笑む」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「微笑む」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
微笑むの意味
「微笑む」には次の意味があります。
・声をたてずににっこり笑う。微笑する。(出典:デジタル大辞泉)
声を出さずに、顔だけが笑っている状態のことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・百合さんは窓の中の書卓から時をり眼をあげて父や私と微笑みかはす。
(出典:神西清『恢復期』)
・階段をのぼっていくぼくに微笑みかけ、ぼくと妹が話すのを聞いていた。
(出典:川島誠『800』)
・さらには赤く形よく整ってはいるもののほとんど微笑むことをしない唇。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第7巻 「コーラルの嵐」』)
・彼は微笑んでいたが、声や態度には脅迫的な様子がかすかに見てとれた。
(出典:カヴァン『氷』)
・ハリーは彼の息子の姿が見えなくなるまで、微笑んで手を振り続けた。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 7 ハリー・ポッターと死の秘宝』)
類語
・スマイル
意味:微笑。ほほえみ。(出典:デジタル大辞泉)
・笑顔(えがお)
意味:にこにこと笑った顔。笑い顔。(出典:デジタル大辞泉)
・苦笑い(にがわらい)
意味:にがにがしく思いながら仕方なく笑うこと。また、その笑い。苦笑。(出典:デジタル大辞泉)
・薄笑い(うすわらい)
意味:かすかに表情を動かしただけの笑い。うすらわらい。多く、人を小ばかにしたときや困惑したときの笑い方。(出典:デジタル大辞泉)
・微笑(びしょう)
意味:にっこりと笑うこと。声をたてずに、顔をくずして笑うこと。ほほえむこと。ほほえみ。みしょう。(出典:精選版 日本国語大辞典)