予め
「予め行動する」などのように使う「予め」という言葉。
「予め」は、訓読みで「あらかじめ」と読みます。
「予め」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「予め」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
予めの意味
「予め」には次の意味があります。
・物事の始まる前に、ある事をしておくさま。前もって。(出典:デジタル大辞泉)
「本題や本来の目的のために前々から」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・併しそのためには予め科学に二つの種類を区別しておくことが必要である。
(出典:戸坂潤『イデオロギーの論理学』)
・父は予め私の来るのを知っていて、涙を流して私に意見を加えました。
(出典:谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』)
・予めというのは本が出た頃には僕はもう東京に帰って来ていたからだ。
(出典:福永武彦『第三随筆集 枕頭の書』)
・だが実はこの結びつきに予め注意を払わねばならぬものがあるのである。
(出典:戸坂潤『現代科学教育論』)
・コロンブスは既に予め副王としての活動を開始したのであると云ってよい。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (前編)』)
類語
・予備(よび)
意味:必要なときのために、前もって用意しておくこと。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・事前に(じぜんに)
意味:前もって、あらかじめ、まだ事が起こっていない時点で、などの意味の表現。(出典:実用日本語表現辞典)
・前もって(まえもって)
意味:あらかじめ、前々から、といった意味。(出典:実用日本語表現辞典)
・かねがね
意味:以前から続いて今に至っている状態を表す語。(出典:実用日本語表現辞典)
・前々(まえまえ)
意味:ずっと前。かねて。以前。(出典:デジタル大辞典)