懐疑
「懐疑的な見かた」などのように使う「懐疑」という言葉。
「懐疑」は、音読みで「かいぎ」と読みます。
「懐疑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「懐疑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
懐疑の意味
「懐疑」には次の意味があります。
・物事の意味・価値、また自他の存在や見解などについて疑いをもつこと。(出典:デジタル大辞泉)
「懐疑」をわかりやすく言うと、何かに対してあやしいと思ったり疑ったりすること、という意味になります。
「懐」の字には「おもう」という意味があります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・生きることに懐疑やためらいを抱いてはいけないのだ。
(出典:小川内初枝『緊縛』)
・小野木は時々起こるいつもの懐疑感にそのとき陥っていた。
(出典:松本清張『波の塔(上)』)
・しばらく不思議そうな顔していたが、急にすっと懐疑的な表情に変わった。
(出典:花鳳神也『死神とチョコレート・パフェ 3』)
・そのようにして彼は知らず知らず、自己を懐疑する能力を身につけていった。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・懐疑の限界、われわれはどこまで迷っていればよいというものではない。
(出典:倉田百三『生活と一枚の宗教』)
類語
・疑問(ぎもん)
意味:疑い問うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・疑い(うたがい)
意味:うたがうこと。怪しいと思うこと。疑念。不審。(出典:デジタル大辞泉)
・嫌疑(けんぎ)
意味:うたがわしいこと。特に、犯罪の事実があるのではないかという疑い。容疑。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・猜疑(さいぎ)
意味:何か自分に不利になるようなことをするのではないかと思って人を疑うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・疑心(ぎしん)
意味:うたがう心。うたがい。(出典:デジタル大辞泉)