狭義
「狭義の意味」などのように使う「狭義」という言葉。
「狭義」は、音読みで「きょうぎ」と読みます。
「狭義」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「狭義」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
狭義の意味
「狭義」には次の意味があります。
・一つの言葉がいろいろの意味を持つ時、そのさす範囲の狭い方の意味。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「範囲の広い方の意味」は「広義」になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自然力の効果は、純粋自然科学または狭義の科学と呼ばれる研究の対象となる。
(出典:ワルラス・マリー・エスプリ・レオン『純粋経済学要論』)
・ダットサンとは狭義には日産のピックアップ・トラックを意味する。
(出典:片岡義男『日本語の外へ(下)』)
・狭義の暴力はなくても、広義のそれがなかったとは思えない。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ1 氷菓』)
・そしてそこに狭義国防に対する広義国防という特別な観念が発生した。
(出典:戸坂潤『挙国一致体制と国民生活』)
・まず、このケースには狭義の精神病の症状は見られない。
(出典:斉藤茂太『「まさか」の人に起こる異常心理』)
類語
・転義(てんぎ)
意味:語の本来の意味から転じた意味。(出典:デジタル大辞泉)
・多義(たぎ)
意味:多くの意味。また、ひとつの語に多くの意味があること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・異義(いぎ)
意味:異なった意味。(出典:デジタル大辞泉)
・定義(ていぎ)
意味:物事の意味・内容を他と区別できるように、言葉で明確に限定すること。(出典:デジタル大辞泉)
・一義(いちぎ)
意味:一つの意味。(出典:デジタル大辞泉)