濁流
「すさまじい濁流」などのように使う「濁流」という言葉。
「濁流」は、音読みで「だくりゅう」と読みます。
「濁流」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「濁流」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
濁流の意味
「濁流」には次の意味があります。
・ にごった水の、激しい流れ。(出典:デジタル大辞泉)
大雨のあとの激流のことも「濁流」と呼ぶことがあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・息子を救っている間に、妻は悲鳴も上げず、汚れた濁流にのまれていた。
(出典:吉田修一『最後の息子』)
・いつどこで流れが変わって、濁流となって襲ってくるかもわからなかった。
(出典:吉岡忍『奇跡を起こした村のはなし』)
・播隆は、和助と千太郎に前後を支えられ綱をたよりにして濁流を渡った。
(出典:新田次郎『槍ヶ岳開山』)
・濁流にのまれまいとする洲は大きくなって、それは充彦を見つめていた。
(出典:林真理子『最終便に間に合えば』)
・なるほどこうして濁流を眺めていると、自分などにもそんな心持が起こる。
(出典:柳田国男『雪国の春』)
類語
・激流(げきりゅう)
意味:川の水などがはげしく流れること。(出典:デジタル大辞泉)
・懸河(けんが)
意味:勢いよく流れる川。(出典:デジタル大辞泉)
・奔流(ほんりゅう)
意味:激しい勢いで流れること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・急流(きゅうりゅう)
意味:水勢の速い流れ。(出典:デジタル大辞泉)
・淀む(よどむ)
意味:どんより濁る。(出典:デジタル大辞泉)