気立て
「気立てがいい」などのように使う「気立て」という言葉。
「気立て」は、「気」を音読み、「立て」を訓読みで「きだて」と読みます。
「気立て」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「気立て」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
気立ての意味
「気立て」には次の意味があります。
・他人に対する態度などに現れる、その人の心の持ち方。性質。気質。(出典:デジタル大辞泉)
「気立てがいい人」とは、具体的には「気が利く人」や「優しさや思いやりがある人」などのことを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・俺は一度も組んだこたあないんだが、気立ての良さそうな娘だったからねえ。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
・彼女の気立てについても、それと同じことがいえたらいいのにと彼は思った。
(出典:E・R・バローズ『石器時代へ行った男』)
・気立てがいい、という言葉が二十九の男にも使えるのかどうかは知らない。
(出典:夏石鈴子『バイブを買いに』)
・気立のいい明朗な女性のようでしたし、手紙の中は読みませんでした。
(出典:フィルポッツ/井内雄四郎訳『闇からの声』)
・ぼくの口から言うのもおかしいが、気立てのやさしい美しい娘でした。
(出典:シェイクスピア/三神勲訳『十二夜』)
類語
・人格(じんかく)
意味:独立した個人としてのその人の人間性。(出典:デジタル大辞泉)
・パーソナリティ
意味:その人の持ち味。個性。(出典:デジタル大辞泉)
・気性(きしょう)
意味:性質がしっかりしているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・性分(しょうぶん)
意味:生まれつきの性質。(出典:デジタル大辞泉)
・心根(こころね)
意味:心の奥底。本当の心。真情。(出典:デジタル大辞泉)