教養
「教養がある」などのように使う「教養」という言葉。
「教養」は、音読みで「きょうよう」と読みます。
「教養」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「教養」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
教養の意味
「教養」には次の意味があります。
・精神文化一般に対する理解と知識をもち,人間的諸能力が全体的,調和的に発達している状態。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
教養をわかりやすく言うと「いろいろな分野において、一般常識とされる知識が備わっている状態」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・文学的な人というのではなくて、文学の教養をもった人という人です。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・先生の教養の光は五十を越してだんだん輝き出しそうになっていました。
(出典:和辻哲郎『すべての芽を培え』)
・之はすでに人間的教養と呼んで了うことさえ出来ないかも知れないのだ。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)
・なぜなら日本の民衆は、この点での教養を過去に全く持たなかったから。
(出典:萩原朔太郎『詩の原理』)
・教養は勿論ただの教養効果や知識所有量や又お品の好さと一つではない。
(出典:戸坂潤『ひと吾を公式主義者と呼ぶ』)
類語
・知識(ちしき)
意味:知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などについて、知っている内容。(出典:デジタル大辞泉)
・常識(じょうしき)
意味:一般人の持つ考え。普通の見解。(出典:日本国語大辞典)
・学殖(がくしょく)
意味:学問を積むこと。また、身についた学問上の知識。(出典: 日本国語大辞典)
・良識(りょうしき)
意味:物事を正しく判断する能力。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・素養(そよう)
意味:平素から養いたくわえている教養。ふだんからの修養。(出典:日本国語大辞典)