服務
「服務規程」などのように使う「服務」という言葉。
「服務」は、音読みで「ふくむ」と読みます。
「服務」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「服務」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
服務の意味
「服務」には次の意味があります。
・事務・業務に従事すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「服務」と似た言葉の「服役(ふくえき)」は「懲役や兵役に服すること」を意味する別の言葉なので、混同しないようにしましょう。
「服務」は仕事全般について使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・というのは、彼の服務計画には村へ出かける時間なんか予定されていないのだ。
(出典:原田義人『城』)
・服務員が廊下を近づいてきて、隣部屋が空いたことを告げた。
(出典:原登『村 の 名 前』)
・風俗を壊乱する芸術と官吏服務規則とは調和の出来ようがないと云うのだろう。
(出典:森鴎外『あそび』)
・服務規定の違反に問われることは覚悟の前で、彼は機首をこの円盤の方へ向けた。
(出典:高木彬光『妖術師』)
・刑務官の服務規定に、理由なく上司の命令を拒否してはならないと解釈できる一項がある。
(出典:大塚公子『死刑執行人の苦悩』)
類語
・労役(ろうえき)
意味:身体を動かして課せられた役務をすること。(出典:デジタル大辞泉)
・職務(しょくむ)
意味:その人が担当している仕事。役目。つとめ。(出典:デジタル大辞泉)
・服役(ふくえき)
意味:夫役(ぶやく)につくこと。転じて、召し使われること。仕事につくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・執務(しつむ)
意味:事務を取り扱うこと。業務についていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・従事(じゅうじ)
意味:もっぱらその仕事に携わること。(出典:デジタル大辞泉)