台風
「台風に備える」などのように使う「台風」という言葉。
「台風」は、音読みで「たいふう」と読みます。
「台風」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「台風」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
台風の意味
「台風」には次の意味があります。
・北太平洋西部の熱帯海上、北緯5〜20度付近で発生し、最大風速が毎秒17.2メートル以上の熱帯低気圧。8月、9月に多い。(出典:デジタル大辞泉)
日本では、8月、9月に多く発生します。
北大西洋では「ハリケーン」、北インド洋では「サイクロン」と言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・地震や台風に耐えられるような建築術を知らない。
(出典:山田風太郎『死言状』)
・そういえば台風で電車が遅れて、学校に行くのに苦労した日があった。
(出典:上遠野浩平『しずるさんと底無し密室たち』)
・台風接近とは言え、まだ心配する状況ではないように、白井には思えた。
(出典:柳田邦男『空白の天気図』)
・橋はこの夏の台風で流されたまま、新たに架けようとする者がなかった。
(出典:森村誠一『黒い墜落機(ファントム)』)
・前の晩、つまり台風が大いに吹き荒れていたその晩にこの偶然が起った。
(出典:福永武彦『忘却の河』)
類語
・暴風雨(ぼうふうう)
意味:台風や発達した低気圧などのため風雨が非常に強く重大な災害の発生を伴うような気象状態。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・ゲリラ豪雨(ゲリラごうう)
意味:突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・爆弾低気圧(ばくだんていきあつ)
意味:急速に発達し、熱帯低気圧並みの風雨をもたらす温帯低気圧の通称。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・台風の目(たいふうのめ)
意味:台風の中心付近にある、風が弱く雲の少ない円形の区域。普通直径数十キロメートル。台風眼(がん)。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・悪天(あくてん)
意味:「あくてんこう(悪天候)」の略。(出典:精選版 日本国語大辞典)