陵墓
「陵墓を管理する」などのように使う「陵墓」という言葉。
「陵墓」は、音読みで「りょうぼ」と読みます。
「陵墓」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「陵墓」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
陵墓の意味
「陵墓」には次の意味があります。
・ 天子や天皇・皇后・太皇太后・皇太后を葬る所である陵と、その他の皇族を葬る所である墓。(出典:デジタル大辞泉)
「陵墓」をわかりやすく言うと「皇族のお墓」という意味です。
「陵」は「みささぎ」とも読み、一字だけで「皇族の墓」という意味を持ちます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・数多くの宮跡や陵墓、古墳などからして、かつて大和朝廷の中心地として栄えたところと目されている。
(出典:長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』)
・武蔵陵墓というのは、いまの多摩御陵のことだろう。大正天皇の墓だ。
(出典:多島斗志之『症例A』)
・陵墓の数は次第に増して、墓守の需要はますます多くなって来る。
(出典:喜田貞吉『特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ』)
・その始皇帝の陵墓である地下宮殿を守るために埋められた兵士たちでしょう。
(出典:夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二』)
・そこは王の苑であり、あるいは離宮であり、さらには陵墓であったりする。
(出典:小野不由美『十二国記 6 風の万里 黎明の空(上)』)
類語
・山稜(さんりょう)
意味:天皇・皇后などの墓。(出典:デジタル大辞泉)
・陵(みささぎ)
意味:天皇・皇后など皇族の墓所。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・墳墓(ふんぼ)
意味:死体・遺骨・遺品などを葬った所。(出典:デジタル大辞泉)
・寿陵(じゅりょう)
意味:生前に造っておく自分の陵墓。(出典:精選版 日本国語大辞典)