人気
「人気なお店」などのように使う「人気」という言葉。
「人気」は、音読みで「にんき」と読みます。
「人気」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「人気」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
人気の意味
「人気」には次の二つの意味があります。
1 人々の気受け。世間一般の評判。
2 その土地の人々の気風。じんき。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
人気の意味①「人々の気受け。世間一般の評判。」
「人気」の一つ目の意味は「人々の気受け。世間一般の評判。」です。
この意味で使われることが一般的に多いと思います。世間からどれだけ好かれているか、評価が高いかという意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・アメリカではそれより手品や実験の方が、少年達に人気があるようです。
(出典:佐野昌一『虫喰い算大会』)
・その意味で、彼は彼等仲間の人気者であり、相当に尊敬されてもいた。
(出典:下村湖人『論語物語』)
・しかしこれを許さないと、学校の人気がわるくなるので止むを得ません。(出典:夢野久作『街頭から見た新東京の裏面』)
・普通の意見に同意しているだけの新聞は、愚民モブの人気を得るもんじゃない。
(出典:ポー・エドガー・アラン『マリー・ロジェエの怪事件』)
類語
・声望(せいぼう)
意味:世間の名声と人望。(出典:デジタル大辞泉)
・名声(めいせい)
意味:よい評判。ほまれ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・衆評(しゅうひょう)
意味:大衆の間での評判。世評。(出典:デジタル大辞泉)
・売れっ子(うれっこ)
意味:非常に人気があってもてはやされている人。(出典:デジタル大辞泉)
人気の意味②「その土地の人々の気風。じんき。」
「人気」の二つ目の意味は「その土地の人々の気風。じんき。」です。
その地域、土地の人々の持っている雰囲気や気性のことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どうも人気が殺伐で、喧嘩をする奴がある、悪いことをする奴がある。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
・あの村は人気が荒いと有名である。
・引っ越した先の地域は人気は落ち着いていて過ごしやすい。
類語
・気性(きしょう)
意味:生まれつきの性質。(出典:デジタル大辞泉)
・気風(きふう)
意味:ある集団の人たちが共通して持っていると感じられる気質。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・気前(きまえ)
意味:生まれつきの性質。気だて。(出典:デジタル大辞泉)