千鳥足
「千鳥足になる」などのように使う「千鳥足」という言葉。
「千鳥足」は、音読みで「ちどりあし」と読みます。
「千鳥足」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「千鳥足」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
千鳥足の意味
「千鳥足」には次の意味があります。
・千鳥の歩くように、足を左右に踏み違えて歩くこと。特に、酒に酔ってふらふらと歩くこと。また、その足つき。
(出典:デジタル大辞泉)
分かりやすく言うと、「千鳥足」は、ふらつくこと、またはその足取りを意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そしてボートは酔っぱらいのように千鳥足ながら、それでも進んでいた。
(出典:福永武彦『海市』)
・すっかり千鳥足になった先輩を、派手なほうの女の子が支えてやっていた。
(出典:桜庭一樹『私の男』)
・千鳥足で歩いてきたものが、札束を胸に抱いてまっすぐに女のあとを追った。
(出典:浅田次郎『月のしずく』)
・おれは千鳥足のごとき動きかたでそこを出て、もとの倉庫へはいもどった。
(出典:星新一『おかしな先祖』)
・急な坂をのぼるとき、ジグザグのぼります、でもそれは千鳥足ではない。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
類語
・ふらふら
意味:揺れ動いて安定しないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・蹌踉めく(よろめく)
意味:足どりが確かでなく倒れそうになる。(出典:デジタル大辞泉)
・ふたふた
意味: 足もとのおぼつかないさまを表わす語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・足摺(あしずり)
意味:足がもつれること(出典:精選版 日本国語大辞典)
・たたらを踏む(たたらをふむ)
意味:たたらを踏んで空気を送る。(出典:精選版 日本国語大辞典)