タフ
「タフな男」などのように使う「タフ」という言葉。
英語では「tough」と表記します。
「タフ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「タフ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
タフの意味
「タフ」には次の二つの意味があります。
1 頑強で、少しくらいのことには参らないさま。
2 (仕事などが)骨が折れてやっかいなさま。(出典:大辞林 第三版)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
タフの意味①「頑強で、少しくらいのことには参らないさま。」
「タフ」の一つ目の意味は「頑強で、少しくらいのことには参らないさま。」です。
体力的な強さだけでなく、精神的な強さも意味します。
また、人間だけでなく、比喩的に物に対しても使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・少し浅黒い顔色は、なにかのスポーツで鍛えたようなタフな感じだった。
(出典:高木彬光『姿なき女』)
・天吾が覚えている父親は、常にきびきびと仕事をするタフな男だった。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
・年齢は上でも、北浦よりもずっと沢田はタフではないかと思われる。
(出典:阿部牧郎『篠懸の遠い道』)
・タフで実行力のある人間だと自分では思っている。
(出典:阿部牧郎『不倫の戦士たち』)
類語
・頑丈(がんじょう)
意味:人や物ががっしりとしていて強いさま。非常に丈夫なさま。 (出典:大辞林 第三版)
・丈夫(じょうぶ)
意味:健康に恵まれているさま。達者。(出典:デジタル大辞泉)
・強靭(きょうじん)
意味:しなやかで強いこと。柔軟でねばり強いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・強剛(きょうごう)
意味:強くて屈しないこと。手ごわいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞林)
タフの意味②「(仕事などが)骨が折れてやっかいなさま。」
「タフ」の二つ目の意味は「(仕事などが)骨が折れてやっかいなさま。」です。
わかりやすく言えば「困難なさま」や「手強いさま」という意味です。
「タフな仕事」で「困難な仕事」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは、危険で、無謀で、リタが経験した中でももっともタフな戦いだった。
(出典:桜坂洋『All You Need Is Kill』)
・これがこの遊びのタフでシビアなところだった。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 02 5121小隊の日常』)
・カトリックの団体が運営している施設だが、それはタフな場所だったよ。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
類語
・困難(こんなん)
意味:物事をするのが非常にむずかしいこと。また、そのさま。難儀。(出典:デジタル大辞泉)
・骨が折れる(ほねがおれる)
意味:労力がいる。困難である。(出典:デジタル大辞泉)
・きつい
意味:耐えられないほど激しい。苦痛なほど厳しい。(出典:大辞林 第三版)
・厳しい(きびしい)
意味:いいかげんな対処が許されないさま。困難が多くて、大変なさま。(出典:デジタル大辞泉)