侮蔑
「人を侮蔑した態度」などのように使う「侮蔑」という言葉。
「侮蔑」は、音読みで「ぶべつ」と読みます。
「侮蔑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「侮蔑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
侮蔑の意味
「侮蔑」には次の意味があります。
・相手を自分より劣ったものとみなし、さげすむこと。(出典:大辞林 第三版)
「侮蔑」をわかりやすく言うと、「相手をばかにし、あなどること」という意味になります。
対義語に当たる言葉は「尊敬」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・侮蔑を受けるのに慣れていないのか、相手はたちまち顔を赤くした。
(出典:吉野匠『レイン3 シャンドリス、侵攻す』)
・しかし彼女のそれには、無言の侮蔑がこめられているようであった。
(出典:モーム/篠原慎訳『諜報員アシェンデン』)
・義理の父親にこう言われて、侮蔑をこめた顔で、嬢さまは出て行きました。
(出典:エミリー・ブロンテ/田中西二郎訳『嵐が丘』)
・ことばより、無影の冷ややかな侮蔑の視線に、頭に血がのぼったらしい。
(出典:井上祐美子『五王戦国志8 天壌篇』)
・どちらも、父をすでに死者として扱っている点で、父を侮蔑していた。
(出典:三浦哲郎『忍ぶ川 他』)
類語
・軽蔑(けいべつ)
意味:相手の人格などを劣ったものと考えて、まともに相手にしないこと。(出典:大辞林 第三版)
・蔑視(べっし)
意味:相手をあなどって見くだすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・侮辱(ぶじょく)
意味:相手を見下し、言語などによってはずかしい思いをさせること。(出典:大辞林 第三版)
・凌辱(りょうじょく)
意味:相手を傷つけるような言動をして、恥をかかせること。(出典:デジタル大辞泉)
・侮る(あなどる)
意味:相手を見下げて軽んずる。見くびる。(出典:大辞林 第三版)