常套句
「友達に会った時の常套句」などのように使う「常套句」という言葉。
「常套句」は、音読みで「じょうとうく」と読みます。
「常套句」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「常套句」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
常套句の意味
「常套句」には次の意味があります。
・ある場合にいつもきまって使う文句。決まり文句。(出典:デジタル大辞泉)
久しぶりに会う人に使う「お久しぶりです」や相手側にお世話になっている場合に使う「よろしくお伝えください」などが常套句です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・実は秘められた才能があるとか、まだ本気出してないとか、常套句だろ。
(出典:鎌池和馬『新約 とある魔術の禁書目録 第12巻』)
・たぶん彼女が望んだことは、世間の常套句に含まれる意味ではなかったのだろう。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第12巻 紳士の射止めかた教えます』)
・しかし、この時の俺には知るよしもなかった、と常套句を言っておく。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒシリーズ 9 涼宮ハルヒの分裂』)
・被害者と関わりのあった方には云々というのは常套句だが、いまの場合は嘘ではない。
(出典:深谷忠記『タイム』)
・あんたらの文献には常套句が出てくるよな。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(上)』)
類語
・月並(つきなみ)
意味:新鮮みがなく、ありふれていて平凡なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・在り来り(ありきたり)
意味:珍しくないこと。ありふれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・有勝(ありがち)
意味:世の中に、よく起こりそうなこと。世間に、よくあること。ありうち。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・定常(ていじょう)
意味:きまっていること。一定して変わらないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・凡庸(ぼんよう)
意味:平凡でとりえのないこと。また、その人や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)