衛生
「衛生的」などのように使う「衛生」という言葉。
「衛生」は、音読みで「えいせい」と読みます。
「衛生」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「衛生」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
衛生の意味
「衛生」には次の意味があります。
・健康の維持と向上を図るとともに、疾病の予防と治療につとめること。(出典:デジタル大辞泉)
「衛生」という言葉をわかりやすく言うと、「人々を健康な状態に保つための様々な取り組み」という意味になります。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかしこの小川の流れが衛生のほうから少し気になる点もあると思った。
(出典:寺田寅彦『写生紀行』)
・結局のところ、現在の衛生施設とか農業とかはまだ未開発の段階にある。
(出典:ウェルズ/新庄哲夫訳『タイム・マシン』)
・この習慣はたぶんあるわからない衛生上の理由もあってのことかもしれない。
(出典:村岡博『茶の本』)
・ガリ屋というのは工場の散髪屋のことで、正式には衛生夫というのです。
(出典:安部譲二『塀の中の懲りない面々』)
・整列した兵隊たちの間を、ボール箱をもった看護兵が、チューブ入りのクリームと衛生サックを配給して歩いた。
(出典:辺見じゅん『完本 男たちの大和(上)』)
類語
・養生(ようじょう)
意味:生活に留意して健康の増進を図ること。また、病気の回復につとめること。(出典:デジタル大辞泉)
・摂生(せっせい)
意味:飲食などを慎み、健康に注意すること。(出典:デジタル大辞泉)
・厚生(こうせい)
意味:人々の生活を健康で豊かなものにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・防疫(ぼうえき)
意味:感染症(伝染病)の発生・流行を予防すること。感染症患者の早期発見・隔離、消毒や媒介動物の駆除、予防接種などを行う。(出典:デジタル大辞泉)
・治療(ちりょう)
意味:病気やけがをなおすこと。病気や症状を治癒あるいは軽快させるための医療行為。(出典:デジタル大辞泉)