美味
「この料理は美味だ」などのように使う「美味」という言葉。
「美味」は、音読みで「びみ」と読みます。
「美味」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「美味」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
美味の意味
「美味」には次の意味があります。
・うまいあじ。また、その食物。美食。(出典:精選版 日本国語大辞典)
味がよいことを表すときに使われます。美は美しいものを指すときや褒める、称賛する意味も込められており、感動する味わいを表現したいときに美を使って美味を用いられていると考えられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・美味に接したあとの満足感がにじみ出ていると自分でも思う出来だった。
(出典:阿久悠『瀬戸内少年野球団』)
・鯛という魚に、あまり美味を感じなくなったのは、いつ頃からだろうか。
(出典:獅子文六『食味歳時記』)
・それに実際あの鳥は、俺がかつて食った食事の中でも最も美味だったしな。
(出典:栗本薫『グイン・サーガ-004-ラゴンの虜囚』)
・この美味の林のなかにいて、それを拒否する生活なんて、もうたくさんだ。
(出典:星新一『おみそれ社会』)
・特に心を奪うような樹を排してあるのも一服の煙草の味を美味にした。
(出典:横光利一『旅愁』)
類語
・滋味(じみ)
意味:うまい味わい。また、栄養になる、うまい食べ物。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・珍味(ちんみ)
意味: めずらしい味。めったにないほどのよい味。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )
・旨味(しみ)
意味:うまい味。よい味のするもの。美味。(出典:デジタル大辞泉)
・佳味(かみ)
意味:よい味。また、よい味の食物。美味。(出典:デジタル大辞泉)
・芳醇(ほうじゅん)
意味:かおりが高く、味がよいこと。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )