王手
「王手をかける」などのように使う「王手」という言葉。
「王手」は、重箱読みで「おうて」と読みます。
「王手」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「王手」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
王手の意味
「王手」には次の意味があります。
・将棋で、直接に王将を攻めたてる手。(出典:デジタル大辞泉)
将棋以外のことについても比喩的に「最終的な勝利を得るまであと一歩の段階」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・単なる王手を続けるのでなく、小さな意味を持たすのが詰めの味である。
(出典:森信雄『あっと驚く三手詰』)
・だが、俺はまだ王手をかけられてしまったわけではなかった。
(出典:山田正紀『贋作ゲーム』)
・今、僕のキングはあなたのルークによって王手をかけられています。
(出典:谷川流『3 涼宮ハルヒの退屈』)
・そうなっていたら王手をかける大事な試合だけに、以後どうなっていたかわからない。
(出典:牧野茂『巨人軍かく勝てり V9達成の秘密』)
・直接王手を掛けるよりも、詰めろに持っていくための縛りが大事なのだ。
(出典:津村秀介『紅葉坂殺人事件』)
類語
・勝敗の決め手(しょうはいのきめて)
意味:勝つことと負けること。かちまけ。勝負。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・決定打(けっていだ)
意味:野球などで、試合の勝敗を決める一打。(出典:デジタル大辞泉)
・一撃(いちげき)
意味:1回の打撃または攻撃を加えること(出典:デジタル大辞泉)
・ダメージ
意味:損害。損傷。打撃。(出典:デジタル大辞泉)
・致命的(ちめいてき)
意味:命にかかわるさま。命を失いかねないさま。(出典:デジタル大辞泉)