分不相応
「分不相応な暮らしをする」などのように使う「分不相応」という言葉。
「分不相応」は、音読みで「ぶんふそうおう」と読みます。
「分不相応」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「分不相応」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
分不相応の意味
「分不相応」には次の意味があります。
・ その人の身分や能力にふさわしくないこと。(出典:デジタル大辞泉)
「分不相応の暮らし」であれば、「その人の身分にふさわしくない暮らし」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼が、そう望むのが、それほど分不相応であった、というわけではない。
(出典:栗本薫『グイン・サーガ-005-辺境の王者』)
・しばしばそう思うのだが、自分は分不相応に幸運だという考えが心に浮かんだ。
(出典:ニーヴン,パーネル『悪魔のハンマー〔下〕』)
・俺は分不相応にも正義の味方や博愛主義者を名乗ろうとは思わないからな。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒシリーズ 9 涼宮ハルヒの分裂』)
・どう云う事情で通わされていたものか、兵衛は分不相応にも中等学校を出ている。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
・でも考えてみますとそうした不満は、もともと才能がなかったわたしにとって分不相応な不満だったのではありますまいか。
(出典:筒井康隆『(「七瀬」三部作 3) エディプスの恋人』)
類語
・身の程知らず(みほどしらず)
意味:自分の身分や能力などの程度をわきまえないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・高望み(たかのぞみ)
意味:身分や能力以上の高い望みをもつこと。(出典:デジタル大辞泉)
・身に余る(みにあまる)
意味:分不相応である。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・身の丈に合わない(みのたけにあわない)
意味:分相応ではない。(出典:デジタル大辞泉)
・過分(かぶん)
意味:態度や振る舞いが、分際をわきまえないこと。(出典:デジタル大辞泉)