挙動不審
「挙動不審な行動」などのように使う「挙動不審」という言葉。
「挙動不審」は、音読みで「きょどうふしん」と読みます。
「挙動不審」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「挙動不審」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
挙動不審の意味
「挙動不審」には次の意味があります。
・ 立ち居ふるまいが怪しげで、人に不審の念を抱かせること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
言動が不自然で落ち着きがなく、周りの人に怪しい印象を与えるようなことを言います。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ここまで挙動不審だと、こっちまで何をしていたのか興味が湧いてくる。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 凛 Unlimited Blade Works TrueEnd -Brilliant Years』)
・はたから見たら完全に挙動不審だが、しかし他人の視線など気にならない。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 6 猫物語(黒)』)
・挙動不審の男というとき何を意味しているのか自分でもわかっていないにきまっている。
(出典:クリスティ/赤冬子訳『茶色の服を着た男』)
・兄ロスの最近の挙動不審きょどうふしんぶりを見るにつけても、やはり自分たちはもう年なのだなと感じてしまう。
(出典:綾辻行人『どんどん橋、落ちた』)
・栞子さんがいるか真っ先に尋ねたことといい、挙動不審な態度だ。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 2 〜栞子さんと謎めく日常〜』)
類語
・奇妙(きみょう)
意味:風変わりなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・異様(いよう)
意味:普通と変わって様子の変なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不気味(ぶきみ)
意味:気味が悪いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・奇異(きい)
意味:普通とようすが違っていること。(出典:デジタル大辞泉)
・不審(ふしん)
意味:疑わしく思うこと。疑惑をさしはさむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)