篤実
「篤実な青年」などのように使う「篤実」という言葉。
「篤実」は、音読みで「とくじつ」と読みます。
「篤実」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「篤実」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
篤実の意味
「篤実」には次の意味があります。
・人情にあつく実直なこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
わかりやすく言うと、「真面目・誠実でいい人」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・陸軍司令官を兼任するプレム首相は篤実な人柄で、国民にも人気がある。
(出典:近藤紘一『妻と娘の国へ行った特派員』)
・篤実をもって知られた村田新八も、重く強くうなずいただけであった。
(出典:山田風太郎『修羅維新牢』)
・この点はいずれ誰か篤実な研究者がたしかめることであろう。
(出典:山口昌男『道化的世界』)
・わたしはフランスの富裕で篤実な貴族の家に生れました。
(出典:セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(上)』)
・篤実なもんは気のきかんのが多いが、あれは気もつく。
(出典:海音寺潮五郎『新太閤記(一)』)
類語
・実直(じっちょく)
意味:誠実でかげひなたのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・誠実(せいじつ)
意味:私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・堅気(かたぎ)
意味:心がしっかりしていて、まじめであること。浮薄でなく、ものがたい性格であるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・質実(しつじつ)
意味:飾りけがなく、まじめなこと。質素で誠実なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・真率(しんそつ)
意味:ありのままでつつみかくしのないこと。正直でかざりけのないこと。まっすぐで一途なこと。また、そのさま。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )