アウェイ
「ホームアンドアウェイ」などのように使う「アウェイ」という言葉。
英語では「away 」と表記します。
「アウェイ」は、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「アウェイ」の意味や使い方について、小説などの用例をご紹介して、わかりやすく解説していきます。
アウェイの意味
アウェイには次の2つの意味があります。
1 敵地のこと。特に、サッカーなどのスポーツで用いられることが多い。
2 自分にとって居心地が悪い場所や場違いな雰囲気を指して、俗に用いられる表現。特に、話し相手になる人がいない場合や、周りの人が全員自分の敵である場合などに用いられることが多い。(出典:実用日本語表現辞典)
それぞれの意味と使い方については下記の通り。
意味①「敵地のこと。」
「アウェイ」の1つ目の意味は「敵地のこと。」です。
この意味ではスポーツの分野で使われることが多く、「アウェイの洗礼」や「ホーム&アウェイ」などの使い方もよく目にします。
使い方・例文
・サッカーの日本代表チームがアウェイでイランの代表チームと互角に戦ったという心はずむ話題を振られても~
(出典:宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)』)
・初戦でアウェイの洗礼を受ける。
・決勝はホームアンドアウェイ方式で試合が行われる。
・ホーム&アウェイの総当たり戦を行う。
類語
・不利(ふり)
意味:条件・形勢などがよくないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・悪条件(あくじょうけん)
意味:物事の成功や成立を阻むような条件。(出典:デジタル大辞泉)
意味②「自分にとって居心地が悪い場所や場違いな雰囲気」
「アウェイ」の2つ目の意味は「自分にとって居心地が悪い場所や場違いな雰囲気」です。
これは1つ目の意味から転じた俗語です。
この意味では若者言葉としてよく使われており、「アウェイ感」という使い方をすることもあります。
使い方・例文
・四階ということは三年生の教室か。僕らにしてみればアウェイだ。気をつけないと。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 (2) 』)
・周りが知らない人だらけで、すごいアウェイ感だ。
・アウェーな雰囲気の飲み会。
・転校したばかりで完全にアウェイである。
類語
・居心地が悪い(いごこちがわるい)
意味:その場に留まっていて良い感じのしないさま。(出典:実用日本語表現辞典)
・気不味い(きまずい)
意味:相手と心が通いあわずに、落ち着かない。(出典:実用日本語表現辞典)
・居た堪れない(いたたまれない)
意味:それ以上その場所にとどまっていられない。(出典:デジタル大辞泉)
・針の筵(はりのむしろ)
意味:一時も心の休まらない、つらい場所や境遇のたとえ。(出典:デジタル大辞泉)