循環
「悪循環」などのように使う「循環」という言葉。
「循環」は、音読みで「じゅんかん」と読みます。
「循環」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「循環」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
循環の意味
「循環」には次の意味があります。
・めぐりめぐって、またもとの所へと還ること。また、それを繰り返すこと。(出典:精選版 日本国語 大辞典)
「循環」をわかりやすく言うと「山手線のように始発と終点が同じになること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・血の循環のしかたや、わたしたちの呼吸している空気の性質を発見した。
(出典:宍戸儀一『フランケンシュタイン』)
・循環道路に出て島を半周し、そこからジャングルの中に入るのだと言う。
(出典:伊島りすと『ジュリエット』)
・循環の湯は温泉ではないらしいが、温度もちょうどよく、疲れが取れる。
(出典:諸口正巳『不死身のフジミさん 殺神鬼勧請』)
・ことばを国語辞典で調べていけば、いつかは循環してもとのことばに戻る。
(出典:船木亨『メルロ=ポンティ入門』)
・人間の生や死は、大きな自然の循環の中では、ほんの一部に過ぎません。
(出典:貴志祐介『天使の囀り』)
類語
・巡回(じゅんかい)
意味:ある目的のために、各地を順次に移動すること。(出典:デジタル大辞泉)
・転回(てんかい)
意味:ぐるりと回ること。また、回すこと。回転。(出典:デジタル大辞泉)
・自転(じてん)
意味:自分で回転すること。(出典:デジタル大辞泉)
・周期(しゅうき)
意味:循環して起こる現象や動作が、ひと回りして前と同じ状態になるまでの時間・期間(出典:デジタル大辞泉)
・反復(はんぷく)
意味:同じことを何度も繰り返すこと。反覆。(出典:デジタル大辞泉)