物事
「物事を明確にする」などのように使う「物事」という言葉。
「物事」は、訓読みで「ものごと」と読みます。
「物事」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「物事」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
物事の意味
「物事」には次の意味があります。
・物と事。もろもろの物や事柄。(出典:デジタル大辞泉)
「物事」は、漢字の通り「物と事」を意味しますが、「事」に重点が置かれる言葉です。
対して「事物(じぶつ)」は「事と物」を意味し、「物」に重点が置かれています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし私はいかなる場合にも、物事をはっきり突きとめたいと思います。
(出典:モーツァルト/服部龍太郎訳『モーツァルトの手紙』)
・そして最大の不幸とは物事をゆがめて考えることではないか、と思った。
(出典:アラン/宗左近訳『幸福について(上)』)
・僕はただ物事を他人よりもいっそう深く考えることが好きなだけだ。
(出典:小酒井不木『自殺か他殺か』)
・そういうふうに私は物事のきめ方をしてくるようになったのであります。
(出典:倉田百三『生活と一枚の宗教』)
・よく人は物事を考えると頭が熱するというけれど、僕はちょうど反対だ。
(出典:小酒井不木『自殺か他殺か』)
類語
・事象(じしょう)
意味:ある事情のもとで、表面に現れた事柄。現実の出来事。現象。(出典:デジタル大辞泉)
・常態(じょうたい)
意味:平常の状態。(出典:デジタル大辞泉)
・事柄(ことがら)
意味:物事の内容・ようす。また、物事そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・事項(じこう)
意味:ある物事の中の一つ一つの事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・事物(じぶつ)
意味:さまざまな事柄や物。(出典:デジタル大辞泉)